| WHO/CDCによる血清脂質測定の国際標準化
アメリカのCDC(疾病対策予防センター)は、心筋梗塞などの病気の危険因子とされる血液中の脂質(総コレステロール、HDLコレステロール[別名:善玉コレステロール]、LDLコレステロール[別名:悪玉コレステロール]、トリグリセライド)の測定値を標準化(受信者に正確な測定結果を報告すること)するための国際機関であり、WHO(世界保健機構)の強力センターとしても機能しています。
CDCを中心とするCholesterol Reference Method Laboratory Network(CRMLN)は、世界8ヵ国から成る計10ヵ所の脂質基準分析室で構成される国際ネットワークとして活発に活動しており、健康科学センターもその一員として正式に登録されています。わが国はもとより、アジアでは最初の脂質基準分析室が、この健康科学センターの6階にあり、世界中の分析室や試薬メーカーを対象とした脂質標準化の認証資格(2002年度の認証資格を示しました)を保有しています。
CDCやCRMLNの基準分析室で求められた高精度の目標値は、各国の基礎的な調査(わが国では、毎年11月に厚生労働省によって実施されている国民栄養調査)、大規模な疫学研究や臨床試験(治験)などで得られた測定成績の信頼性を保証し、相互比較する為の基準として欧米諸国に広く受け入れられ、今日では世界的に評価が定着しています。
標準化は、皆様の目に触れることのない裏舞台の地味な仕事ではありますが、このような信頼性を保証する裏付けがあってはじめて、皆様に質の高い測定成績が、医師を通じて返却されております。
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